街を歩いて歴史を読む。地形・道・痕跡から、その土地の物語を掘り起こします。

海だった大阪平野の記憶 梅田の高層ビルから大阪平野を見下ろすと、東西に延びる緑の帯が目に入ります。これが上町台地です。上町台地の東側には、かつて河内湾と呼ばれた内海が広がっていました。この内海は、先史時代から古代にかけて縮小し、河内潟を経て河内湖へと変化し、その後の開発を経て現在の大阪平野へつながっていきました。なぜ大阪は「天下の台所」と呼ばれる商業都市に発展したのでしょうか。その答えは、上町台地

「薬の富山」はなぜ生まれたのか 富山駅に降り立つと、改札を出てすぐの場所に薬の自動販売機が並んでいます。これは観光客向けの演出ではありません。富山が300年以上にわたって築き上げてきた「薬都」としての歴史が、今もなお街の日常に息づいている証拠なのです。しかし、なぜ富山なのでしょうか。日本各地に薬草は自生し、商業都市も数多くありました。それでも富山だけが「薬の都」と呼ばれるようになったのには、この土