街を歩いて歴史を読む。地形・道・痕跡から、その土地の物語を掘り起こします。

## 一万五千のため池が語る水との格闘史 讃岐平野を上空から眺めると、無数の青い点が田畑の間に散らばって見えます。これらは全てため池——その数は香川県だけで一万五千を超え、全国の約一割を占めます。なぜこの狭い平野に、これほど多くのため池が必要だったのでしょうか。答えは、この土地が

薬箱が運んだ全国制覇の物語 「富山の薬売り」と聞けば、大きな薬箱を背負って全国を歩く行商人の姿を思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、この商業システムがなぜ富山で生まれ、なぜ全国に広がったのか。その答えは、富山城下町の街並みに今も刻まれています。一見すると地方の静かな城下町に見える富山ですが、実はここには江戸時代から続く壮大な商業ネットワークの中枢機能の痕跡が残っています。藩の薬業奨励と広域交通網












