街を歩いて歴史を読む。地形・道・痕跡から、その土地の物語を掘り起こします。

江戸の玄関口が持つ二つの顔 東海道を西から歩いてきて、最初に出会う宿場が品川宿でした。しかし品川宿は、単なる「最初の宿場」以上の特別な性格を持っていました。なぜでしょうか。その答えは、現在の品川を歩くとよく分かります。旧東海道沿いには細長く連続する街路があり、一方で海側には全く異なる空間が広がっている。この二重構造は、品川宿が東海道の他の宿場とは少し異なる性格を持っていたことを考えるうえで重要な手

勝海舟が渡った品川の海——幕末の決断と海辺の街 海舟が選んだ出発点 品川の海を見つめていると、一つの疑問が浮かびます。なぜ勝海舟にとって品川の海が重要だったのでしょうか。幕末の海防を考えるうえで、勝海舟が品川沖の重要性を意識していた可能性は高いですが、江戸開城交渉との結びつけは慎重に扱う必要があります。この理解には、品川という場所が持つ特別な性格が深く関わっています。 品川は、江戸時代を通じて東海