第1章
「国立」は、ここから始まった
旧国立駅舎

目の前にたたずむ、赤い三角屋根の旧国立駅舎。いまでは当たり前にある「国立駅」ですが、この駅が開かれたのは、1926年(大正15年)のことでした。
「国立」という地名も、実はこのとき生まれた、新しい名前です。国分寺の「国」と、立川の「立」——二つの駅名から一文字ずつをとって名づけられました。つまり、私たちが「国立」と呼んでいる街の姿は、思いのほか新しいものなのです。
ここで、駅舎を背にして、南を向いてみてください。正面から、一本の広い道がまっすぐ南へ伸びています。大学通りです。
なぜ、新しく生まれた駅の正面に、これほど広い道路がつくられたのでしょう。その答えを探しながら、大学通りを南へ歩いていきましょう。
大学通りを南へ。次に向かうのは、一橋大学 東本館です。
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