第1章
三軒の茶屋は、分かれ道にあった
三軒茶屋 大山道道標
三軒茶屋の交差点で、道が二手に分かれているのに気づきましたか。右へ行く国道246号(玉川通り)と、左へ行く世田谷通り。この分かれ道こそ、すべての始まりです。
江戸時代、ここは大山道が二つに分かれる「追分(おいわけ)」でした。旅人が道を選ぶこの分岐点に、休憩のための茶屋が3軒(信楽・角屋・田中屋)並んでいた。だから、この街は「三軒茶屋」と呼ばれるようになったのです。地名そのものが、大山詣りのにぎわいの記念碑なのです。
その分岐の一角に、古い石の道標が立っています。造立は寛延2年(1749年)。てっぺんには、不動明王の像がのっています。石には「左 相州通り大山道」「右 富士・登戸・世田谷通」と刻まれ、旅人に道を指し示していました。
スマートフォンの地図がなかった時代、この一本の石が、大山を目指す人々の道しるべだったのです。
大山は不動信仰の山。その道中にも、不動さんがいます。すぐ近くの目青不動(教学院)へ向かいましょう。
「三軒茶屋 大山道道標」の詳細を見る ›現在地から次のスポットへ
