街を歩いて歴史を読む。地形・道・痕跡から、その土地の物語を掘り起こします。

日比谷や有楽町、皇居南側の一帯は、かつて海が入り込んだ地形だったと考えられています。一般に「日比谷入江」と呼ばれるのは、この地域に存在した入り江です。江戸初期の都市整備に伴って埋立が進み、いまでは海そのものは見えませんが、皇居外苑の濠や周辺の地形、発掘調査の成果を手がかりに、その

海だった日比谷 日比谷公園に立つと、なぜこれほど視界が開けているのか疑問に思ったことはないでしょうか。周囲を高層ビルに囲まれながら、この一帯だけが妙に平坦で、空が広く見える。実はここには、江戸初期まで「日比谷入江」と呼ばれた海が広がっていました。現在の日比谷公園から有楽町、数寄屋橋にかけての一帯は、かつて東京湾の一部だったのです。 入江が消えてから400年が経った今も、この街には水際の記憶が刻まれ