街を歩いて歴史を読む。地形・道・痕跡から、その土地の物語を掘り起こします。

## 電車で30分、別世界への扉 新宿から中央線で30分。国分寺駅を降りて住宅街を歩くと、不思議な感覚に襲われます。道幅はゆったりとし、敷地は広く、緑が豊か。そして何より、街全体に漂う上品な静寂感。これは単なる郊外住宅地ではありません。ここは明治末期から昭和初期にかけて、都市部の

青空に向けて23センチの矢が舞った日 1955年4月12日、東京・国分寺で全長23センチのペンシルロケットが水平に発射されました。全長23センチ、重さわずか200グラムの「ペンシルロケット」が、日本初の人工衛星打ち上げへの第一歩を刻んだ瞬間でした。この実験を指揮したのが、後に「日本の宇宙開発の父」と呼ばれる糸川英夫です。 糸川がなぜ国分寺を実験場に選んだのか。この問いに答えるには、単に「空き地があ