街を歩いて歴史を読む。地形・道・痕跡から、その土地の物語を掘り起こします。

## 霊峰の麓に築かれた信仰の中心 富士宮の街を歩くと、すべての道が富士山に向かっているような錯覚に陥ります。実際、この街の成り立ちを辿ると、富士山への信仰こそが都市形成の原動力だったことが見えてきます。なぜ富士宮は、数ある富士山麓の町の中でも特別な地位を築いたのでしょうか。その
## 急流に響く俳句の調べ——芭蕉と最上川の出会い 「五月雨をあつめて早し最上川」。この一句が生まれた瞬間、日本の俳諧は新たな境地を迎えました。元禄2年(1689年)、松尾芭蕉46歳の夏、彼は最上川の急流に身を委ねながら、それまでの俳句の枠を超える表現を手にしたのです。なぜ芭蕉は