街を歩いて歴史を読む。地形・道・痕跡から、その土地の物語を掘り起こします。
一瞬で覆った戦国の勢力図 永禄3年(1560年)5月19日の午後、尾張国桶狭間の谷間で一つの首級が上がった瞬間、東海の戦国地図は大きく変化したと考えられています。今川義元という「海道一の弓取り」の死は、単に一武将の最期ではなく、それまで駿河・遠江・三河を支配し京都への上洛を目指していた今川家の野望を断ち切る決定的な転換点でした。この一戦が、信長台頭を決定づける大きな転機となりました。 現在の名古屋

55歳の隠居が挑んだ日本初の実測地図 清澄白河から門前仲町にかけての深川一帯を歩くと、伊能忠敬が学び、測量へ向かった時代の空気をたどることができます。 忠敬が全国測量を開始したのは寛政12年(1800年)、55歳のときでした。当時としては相当な高齢での出発です。なぜ彼は隠居の身でありながら、歩いて日本全土を測るという途方もない計画を立てたのでしょうか。そして、なぜその出発点として江戸を選んだのでし

















