街を歩いて歴史を読む。地形・道・痕跡から、その土地の物語を掘り起こします。

## 海に浮かぶ醤油の島の謎 小豆島を歩くと、潮風に混じって醤油の芳醇な香りが漂ってきます。島の中心部、醤の郷と呼ばれる地域には、黒い板塀に囲まれた醤油蔵が軒を連ね、400年の醸造の歴史を物語っています。しかし、なぜこの小さな島が日本有数の醤油産地になったのでしょうか。醤油の原料

賢治の眼に映った北上川流域の原風景 花巻駅から北上川に向かって歩くと、緩やかな河岸段丘が続く農村風景が広がります。北上川流域の風景は、宮沢賢治の作品世界を考えるうえで重要な背景の一つでした。賢治は1896年にこの地に生まれ、37年の短い生涯のうち大半をこの花巻で過ごしました。彼の作品に登場する「イーハトーブ」は架空の理想郷ですが、その原型となったのは、この北上川流域の農村景観だったと考えられていま