第5章
「国立」より古い、谷保へ
谷保天満宮

大学通りを南へ歩き、ようやく谷保までやってきました。ここでいちど、あたりを見わたしてみてください。国立駅の周辺とは、街の空気が少し違って感じられるかもしれません。
ここまで歩いてきた国立駅、大学通り、一橋大学。それらがかたちづくられたのは、約100年前のことでした。けれど、谷保の歴史は、それよりもはるかに古くまで遡ります。谷保天満宮は、社伝によれば903年(延喜3年)の創建と伝えられ、東日本でもっとも古い天満宮ともいわれる古社です。甲州街道沿いのこの地には、「国立」という新しい街が生まれるよりずっと前から、人々の暮らしが根を下ろしていました。
いま来た道を、振り返ってみてください。北には、駅と大学を中心につくられた新しい国立。そして足もとには、それよりもはるか昔から続いてきた谷保。どちらもいまは同じ「国立市」ですが、その成り立ちは、大きく異なっているのです。
では、「国立」が生まれる前、この土地では、どんな暮らしが営まれていたのでしょうか。いよいよ、最後の場所へ向かいます。
「国立」が生まれる前の暮らしを訪ねて、最後の旧本田家住宅へ。
「谷保天満宮」の詳細を見る ›現在地から次のスポットへ
