第1章
江戸のいちばん西の、玄関口
四谷大木戸跡
新宿通りが四谷四丁目の交差点にさしかかるあたり。いまはただの交差点にしか見えませんが、江戸時代、ここには「大木戸」がありました。
大木戸とは、街道から江戸へ出入りする人や荷物をあらためる、関所のような門のことです。つまりこの場所は、甲州街道をやってきた旅人にとって「ここから江戸」という、江戸の西の玄関口でした。
そしてもう一つ。ここは、江戸の暮らしを支えた大動脈・玉川上水の終点でもありました。多摩の羽村から約43キロ、地上を流れてきた水は、この四谷大木戸の水番所でいったん受け止められ、ここから地中の木樋を通って、江戸の町へと配られていったのです。
街道の関所と、水の終着点。人と水が集まるこの結節点こそが、やがて「新宿」という宿場が生まれる舞台になりました。
大木戸をくぐって、西へ。すぐ隣に広がる緑——新宿御苑へ向かいます。この庭園こそ、「内藤」新宿の「内藤」の正体です。
「四谷大木戸跡」の詳細を見る ›現在地から次のスポットへ
