第4章
街道の町を、治めた代官
世田谷代官屋敷

ボロ市通りの中ほどに、茅葺きの堂々とした門をかまえた屋敷があります。世田谷代官屋敷。江戸時代、この一帯を治めた代官・大場家(おおばけ)の居宅です。
この地域は、彦根藩・井伊家の飛び地でした。大場家は、その世田谷領の代官として、年貢の取りまとめや村の裁きなど、地域の統治を担いました。いまの建物は、元文2年(1737年)に建て替えられたもの。大名領の代官屋敷が当時のまま残っているのは都内でここだけで、国の重要文化財に指定されています。
街道が通り、市が立ち、人が集まる。そんな世田谷の中心を、この屋敷から見守っていたのです。大山を目指す旅人たちも、この門の前を、数え切れないほど通り過ぎていったことでしょう。
門をくぐって、江戸時代の代官の暮らしを、のぞいてみてください(入館無料)。
代官屋敷から少し北へ。街道の町の鎮守さま、世田谷八幡宮へ向かいます。相撲の土俵がある、珍しい神社です。
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