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第3章

旅人が通った道の、市

ボロ市通り

三軒茶屋から西へ、旧大山道(現在の世田谷通り、そして上町のボロ市通り)を歩いていきます。この道こそ、大山を目指す江戸の旅人たちが、実際に足で踏んだ道です。 道沿いには、世田谷の宿場町が開けていました。旅人が行き交う街道には、自然と人と物が集まります。いまも12月と1月の年2回、この通りには「世田谷ボロ市」が立ちます。その起源は古く、天正6年(1578年)、小田原の北条氏がこの地に「楽市」を開いたのが始まりと伝わります。以来400年以上、途切れることなく続く市です。 面白いのは、その人出です。ボロ市には、いまも2日間で数十万人が訪れます。かつて大山道が「年間20万人」の参詣客でにぎわったように、この道は、時代を超えて、人が集まり続ける道なのです。 道の広さや、ゆるやかな曲がり方に、宿場町だった頃の面影が残っています。

街道沿いに開けた世田谷の中心へ。この道と町を治めた、代官の屋敷を訪ねます。

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