最終章
川は消えた。でも、石は残った。
三十間堀跡・築石
最後の場所に、たどり着きました。
ここまで歩いてきた道のりを、少し振り返ってみましょう。京橋の親柱。いくつもの水路が集まっていた場所。三十間堀の旧流路。ビルの上のお地蔵さん。そして、名前だけが残された三原橋。
さまざまな痕跡を手がかりに、私たちは銀座から消えた川を追いかけてきました。
そしてこの場所には、もっとも確かな痕跡が残されています。三十間堀の護岸に、実際に使われていた石です。
いまあたりを見ても、川はありません。水路は埋め立てられ、その上に、現在の銀座が広がっています。
つまり、いま目に見えている銀座だけが、銀座なのではありません。この街の足もとには、もう一つの、水辺だった頃の風景が、いまも静かに重なっているのです。
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