第2章
ここに、4本の水路が集まっていた。
三つ橋跡
京橋から、少しだけ南へ歩いてきました。目の前に広がるのは、道路とビルが整然と並ぶ、どこにでもある東京の風景です。
ところが江戸時代、この一帯には、いくつもの水路が集まっていました。楓川、京橋川、そして三十間堀。近くには桜川も流れていたと伝えられます。それぞれに橋が架かり、なかでも三つの橋が近接していたことから、この場所は「三つ橋」と呼ばれていました。
いまの東京では、道路が街と街をつないでいます。けれど当時、人や荷物を運んでいたのは、道だけではありませんでした。水もまた、街をつなぐ大切な道だったのです。
ここは、道路の交差点というより、いわば「水の交差点」でした。
その水路の一本——三十間堀を追って、さらに南へ向かいます。
ここからは、旧三十間堀の流れを追って南へ歩きます。
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