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第3章

名水百選の池と、美女の伝説

お鷹の道 真姿の池湧水群

お鷹の道の途中に、木立に囲まれた静かな池があります。真姿の池。この湧水群は、1985年(昭和60年)に環境省の「名水百選」に選ばれました。年間を通じて水量がほとんど変わらない、豊かな湧き水です。 この池には、こんな言い伝えが残っています。嘉祥元年(848年)、不治の病に苦しんだ絶世の美女・玉造小町が、病を治そうと国分寺の薬師如来に祈りました。すると童子が現れ、この池の水で身を清めるようにと告げて、姿を消した。小町がそのとおりにすると病は癒え、もとの美しい姿——「真の姿」に戻った。だから真姿の池と呼ばれるのだ、と伝わります。 伝説の真偽はともかく、大切なのはこの一点です。人はずっと昔から、この湧水を、ただの水ではなく、病を癒すほどの力を持つ“ありがたい水”として敬ってきた。その気持ちが、1200年ちかくたったいまも、池のほとりの小さな祠に残っています。

水辺を離れ、湧水と国分寺の歴史をつなぐ場所へ。おたかの道湧水園に立ち寄ります。

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