最終章
いまも働く、明治の煉瓦
神田須田町の煉瓦高架下
最後は、神田・須田町のあたり。飲食店や商店が並ぶ、なんの変哲もない高架下です。
でも、その頭上を支えている赤レンガのアーチを見上げてみてください。これも、御茶ノ水からずっとたどってきた、甲武鉄道の明治の高架の続きです。ここには「日本最古」の看板も、有名な駅の名前もありません。それでも、100年以上前の煉瓦が、いまも当たり前のように電車を運び、その下では人が食事をし、商いをしています。
鉄道遺構というと、どこか遠くの、保存された特別なものを思い浮かべるかもしれません。けれど本当の遺構は、こんなふうに、名前も付けられないまま、東京の日常のなかで働き続けているのです。
今日たどってきた赤レンガは、過去ではなく、いまも動いている“現在”でした。
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06 / 06
1km、明治は、いまも走っている
- 日本最古の高架橋・紅梅河岸から、辰野金吾の万世橋駅まで歩いてきました。
- 明治の赤レンガは、廃線ではなく、いまも現役で電車を運んでいます。
- 見なれた高架の一つひとつに、100年の時間が積もっています。
ここが、このツアーの最後の場所です。
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