第5章
鉄道博物館は、ここで生まれた
万世橋
駅を出て、神田川に架かる万世橋のたもとに立ってみましょう。
駅としての役目を終えたあと、この万世橋駅の跡には、鉄道博物館が置かれました。のちの「交通博物館」です。2006年に閉館し、いまはさいたま市の鉄道博物館に受け継がれていますが、長いあいだ、この場所は子どもたちが鉄道に胸をときめかせる、東京の名所でした。
つまりこの一帯は、駅として、博物館として、そして今の商業施設として——形を変えながら、ずっと「鉄道」とともにあり続けた場所なのです。赤レンガの高架がいまも残されたのも、この土地に積もった鉄道の記憶があったからこそかもしれません。
万世橋の上から、赤レンガの高架と、その上を走る中央線を、もう一度ながめてみてください。
最後に、駅でも名所でもない、ふつうの高架下へ。神田・須田町で、いまも働く明治の煉瓦に会いに行きます。
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