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第3章

消えた駅の、煉瓦アーチ

昌平橋

神田川に架かる昌平橋のあたりまで来ました。このすぐそばにも、明治の甲武鉄道が築いた煉瓦アーチの高架が続いています。 実はこの場所には、かつて「昌平橋駅」という駅がありました。1908年(明治41年)、甲武鉄道が御茶ノ水からさらに線路を伸ばしたとき、その終点として設けられた駅です。ほんの数年だけ使われ、やがて線路が万世橋まで延びると、その役目を終えて姿を消しました。 駅は無くなりましたが、それを支えた煉瓦アーチの高架は、いまも残って電車を通しています。人の記憶からは消えた駅の骨組みが、構造物としてだけ生きのびている——街には、そんな「用途を失っても残り続けるもの」が、いくつもあります。 アーチをくぐって、その煉瓦の厚みを見上げてみてください。

いよいよ、このツアーの主役へ。赤レンガの駅——旧万世橋駅に向かいます。

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