第2章
日本最古の、鉄道高架
紅梅河岸高架橋
神田川沿いに少し歩くと、赤レンガでできた美しいアーチの連なりが目に入ります。紅梅河岸高架橋。4つのアーチが並ぶ、約40メートルの小さな高架です。
なんの変哲もない鉄道の高架に見えるかもしれません。でもこれは、1908年(明治41年)につくられた、日本でいちばん古い鉄道の高架橋です。甲武鉄道——いまの中央線のもとになった私鉄が、都心へ線路を伸ばすために築いたものです。
驚くのはここから。これほど古い明治の構造物が、いまも一線を退いていないことです。あなたが見上げているまさにこの瞬間も、この100年以上前の赤レンガの上を、最新の電車が走り抜けていきます。
鉄道の遺構というと、使われなくなった廃線を思い浮かべるかもしれません。けれどここでは、明治の遺構が、いまも東京の日常を運び続けているのです。
赤レンガのアーチをたどって、さらに万世橋へ。次は、もう一つの煉瓦アーチが残る昌平橋です。
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