街を歩いて歴史を読む。地形・道・痕跡から、その土地の物語を掘り起こします。

## 川が選んだ都の場所 平安時代末期、京都から遠く離れた東北の地に、都に匹敵する文化都市が築かれました。平泉です。藤原清衡がこの地を奥州の都に選んだのは、単なる偶然ではありません。眼下を流れる北上川こそが、その答えを握っています。 北上川は岩手県内陸部を南流し、宮城県で太平洋に

二つの都を持った武家政権 南北朝期、足利氏は京都に幕府を置きつつ、鎌倉を関東統治の拠点として再編していきました。なぜ足利氏は、前政権である鎌倉幕府の都をそのまま引き継いだのでしょうか。そして、この政治的継承は鎌倉という都市をどのように変容させたのでしょうか。 鎌倉は、源頼朝以来の武家政権を象徴する都市でした。足利氏はその権威を受け継ぎながら、禅宗文化と武家の伝統を組み合わせた統治を展開しました。