街を歩いて歴史を読む。地形・道・痕跡から、その土地の物語を掘り起こします。

海を向いた都の夢 神戸の街を歩いていると、不思議な感覚に襲われます。山と海に挟まれた狭い平地に、これほど多様な時代の痕跡が重なり合っているのはなぜなのか。実はこの疑問の答えは、800年以上前に平清盛が抱いた壮大な構想にさかのぼります。彼が夢見たのは、海に開かれた新しい都——福原でした。 1180年、平清盛は前代未聞の決断を下します。平安京から福原への遷都です。しかしこの遷都は、わずか半年で頓挫して

# 厳島神社はなぜ海上に建つのか ## 海に浮かぶ神社の謎 満潮時、厳島神社の大鳥居は瀬戸内海に浮かぶように立ち、干潮時には歩いて近づけるほど海底が現れます。この劇的な変化を生む海上立地は、なぜ選ばれたのでしょうか。多くの神社が陸上に社殿を構えるなかで、厳島神社は潮の満ち引きとと