街を歩いて歴史を読む。地形・道・痕跡から、その土地の物語を掘り起こします。
一瞬で覆った戦国の勢力図 永禄3年(1560年)5月19日の午後、尾張国桶狭間の谷間で一つの首級が上がった瞬間、東海の戦国地図は大きく変化したと考えられています。今川義元という「海道一の弓取り」の死は、単に一武将の最期ではなく、それまで駿河・遠江・三河を支配し京都への上洛を目指していた今川家の野望を断ち切る決定的な転換点でした。この一戦が、信長台頭を決定づける大きな転機となりました。 現在の名古屋

## 京都に次ぐ文化都市への飛躍 戦国時代の駿府は、なぜ「京都に次ぐ文化都市」と呼ばれるまでになったのでしょうか。現在の静岡市中心部を歩くと、その答えの手がかりが随所に残されています。駿府城公園の広大な敷地、臨済寺の格式高い伽藍、静岡浅間神社の荘厳な社殿——これらは単なる観光地で