街を歩いて歴史を読む。地形・道・痕跡から、その土地の物語を掘り起こします。

山と海を結ぶ軍事都市の設計思想 春日山の山頂から日本海を見渡すと、上杉謙信がなぜこの地を選んだのかが見えてきます。標高約180メートルの山城から直江津港まで約7キロメートル。この距離感こそが、戦国屈指の強さを誇ったとされる上杉軍団の特徴の一つを物語っていると考えられます。 謙信は越後統一後、この地を軍事拠点として整備する際、従来の山城とは異なる特色ある都市設計を行ったと考えられています。本丸・総構

松本城が守った信州の要衝——アルプスに囲まれた平城の戦略 アルプスの谷間に築かれた平城の謎 日本アルプスの山々に囲まれた松本平の中央に、黒い天守が威容を誇る松本城があります。山城が多く築かれた戦国時代に、なぜこの城は平地に築かれたのでしょうか。そして、なぜこの場所が信州の要衝として機能し続けたのでしょうか。その答えは、松本平の地形と、ここが複数の街道が交わる交通の要衝だったことにありました。 松本