街を歩いて歴史を読む。地形・道・痕跡から、その土地の物語を掘り起こします。
76日間の記憶が刻んだ北辺の歌 石川啄木が釧路で過ごしたのは、1908年1月21日から4月5日までの76日間でした。当時21歳の啄木は、釧路新聞の記者としてこの港町に滞在しました。この北海道東部の湿原都市で体験した風景は、啄木の心に深く刻まれ、後の作品群に独特の陰影を与えることになります。 啄木が見つめた釧路とは、どのような街だったのでしょうか。太平洋に面し、釧路川が注ぐ河口に開けた港町。その背後