街を歩いて歴史を読む。地形・道・痕跡から、その土地の物語を掘り起こします。

日比谷や有楽町、皇居南側の一帯は、かつて海が入り込んだ地形だったと考えられています。一般に「日比谷入江」と呼ばれるのは、この地域に存在した入り江です。江戸初期の都市整備に伴って埋立が進み、いまでは海そのものは見えませんが、皇居外苑の濠や周辺の地形、発掘調査の成果を手がかりに、その

## 海を埋め立てた土地に降り立った汽車 新橋駅前のSL広場で、蒸気機関車の前に立つ人々を見ていると、ふと疑問が浮かびます。なぜ日本初の鉄道は、この場所を選んだのでしょうか。江戸時代の新橋は、文字通り橋のたもとの小さな町に過ぎませんでした。それが明治5年(1872年)、突如として