街を歩いて歴史を読む。地形・道・痕跡から、その土地の物語を掘り起こします。

## 関東平野を描き直した一本の川 千葉県関宿で江戸川と利根川が合流する地点に立つと、二つの大河が静かに交わる光景を目にします。しかし、この穏やかな風景の背後には、400年前に関東平野全体を作り変えた巨大事業の痕跡が隠されています。徳川家康が着手した利根川東遷事業——それは単なる

一人の代議士が挑んだ国家と資本 田中正造は、足尾銅山の鉱毒問題を訴え続けた末、1901年12月10日に明治天皇への直訴を試みました。足尾銅山の鉱毒問題を訴え続けた代議士が、ついに直訴という禁じ手に踏み切った瞬間でした。なぜ一人の政治家が、国家の近代化を支える銅山に立ち向かい、最後は議員の座を捨ててまで闘い続けたのでしょうか。 正造の生涯を追うと、明治という時代の光と影が見えてきます。富国強兵を掲げ