街を歩いて歴史を読む。地形・道・痕跡から、その土地の物語を掘り起こします。

異様な広さの正体 昭和通りを歩いていると、その異様な広さに気づくはずです。昭和通りの際立った広さは、震災復興期に整備された広幅員道路としての性格を今に伝えています。この道路は、なぜこれほどまでに広く作られたのでしょうか。答えは1923年の関東大震災にあります。震災が生んだ復興の思想が、今も私たちの足元に刻まれているのです。 昭和通りは、震災復興計画の象徴的な産物でした。昭和通りは、震災復興期に整備
橋を渡ると変わる空の広さ 浅草橋から柳橋へ向かい、隅田川の川岸に立つと、不思議な光景に出会います。川の西側を見上げれば、高層ビルが空を区切り、狭い空間に密度の高い都市が詰め込まれています。一方、振り返って東側を見れば、空が格段に広く、建物の高さも抑えられ、どこか余裕のある街並みが広がっています。 この違いは単なる偶然ではなく、隅田川を境にした土地利用や都市開発の違いが長い時間をかけて積み重なった結