街を歩いて歴史を読む。地形・道・痕跡から、その土地の物語を掘り起こします。
## 内陸の「浪速」が語る謎 現在の難波駅周辺を歩いていると、一つの疑問が浮かびます。なぜ海から数キロも離れた内陸の地名に「浪速」や「浪花」という、明らかに波や海を連想させる漢字が当てられているのでしょうか。 実は、この地名の謎を解く鍵は、古代の大阪が今とはまったく違う地形だった

海だった大阪平野の記憶 梅田の高層ビルから大阪平野を見下ろすと、東西に延びる緑の帯が目に入ります。これが上町台地です。上町台地の東側には、かつて河内湾と呼ばれた内海が広がっていました。この内海は、先史時代から古代にかけて縮小し、河内潟を経て河内湖へと変化し、その後の開発を経て現在の大阪平野へつながっていきました。なぜ大阪は「天下の台所」と呼ばれる商業都市に発展したのでしょうか。その答えは、上町台地