街を歩いて歴史を読む。地形・道・痕跡から、その土地の物語を掘り起こします。

## 最後の武田当主が歩いた道 甲府盆地を見下ろす新府城跡に立つと、眼下に広がる平野の向こうに南アルプスの峰々が連なります。この城は、武田信玄の四男・武田勝頼が築いた最後の居城でした。天正9年(1581年)12月24日に移転し、翌天正10年(1582年)3月3日に退去するまで、わ

# 武田信玄が築いた甲府の水利都市 ## 川が暴れた盆地に築かれた城下町 甲府盆地を見下ろすと、二本の大河が盆地の南端で合流している光景が目に入ります。釜無川と笛吹川——この二つの川が運んだ土砂が積もって形成された扇状地に、武田信玄は戦国時代最先端の治水技術を駆使して城下町を築き