街を歩いて歴史を読む。地形・道・痕跡から、その土地の物語を掘り起こします。

海だった日比谷 日比谷公園に立つと、なぜこれほど視界が開けているのか疑問に思ったことはないでしょうか。周囲を高層ビルに囲まれながら、この一帯だけが妙に平坦で、空が広く見える。実はここには、江戸初期まで「日比谷入江」と呼ばれた海が広がっていました。現在の日比谷公園から有楽町、数寄屋橋にかけての一帯は、かつて東京湾の一部だったのです。 入江が消えてから400年が経った今も、この街には水際の記憶が刻まれ

## 一人の案内役が残した地名の記憶 毎日数万人が利用する飯田橋駅。この駅名を聞いて「飯田」とは何を指すのか疑問に思ったことはないでしょうか。近くに飯田川はありませんが、この名には飯田町という旧町名の記憶が残っています。実はこの地名には、江戸の町づくりと明治以降の橋・鉄道整備が重