街を歩いて歴史を読む。地形・道・痕跡から、その土地の物語を掘り起こします。

## 台地の縁に眠る海の記憶 名古屋駅から地下鉄で南へ15分。熱田神宮前駅を出ると、なだらかな坂道が続いています。この微細な高低差こそが、古代の海岸線の痕跡です。現在の名古屋市南部一帯は、かつて「熱田台地」と呼ばれる洪積台地の縁に、海が深く入り込んでいました。海抜10メートル前後

海だった大阪平野の記憶 梅田の高層ビルから大阪平野を見下ろすと、東西に延びる緑の帯が目に入ります。これが上町台地です。上町台地の東側には、かつて河内湾と呼ばれた内海が広がっていました。この内海は、先史時代から古代にかけて縮小し、河内潟を経て河内湖へと変化し、その後の開発を経て現在の大阪平野へつながっていきました。なぜ大阪は「天下の台所」と呼ばれる商業都市に発展したのでしょうか。その答えは、上町台地