街を歩いて歴史を読む。地形・道・痕跡から、その土地の物語を掘り起こします。

## 西の京と呼ばれた山口の謎 山口市の常栄寺に立つと、まるで水墨画の世界に迷い込んだような錯覚を覚えます。池の向こうに聳える五重塔、その手前に広がる枯山水の庭園。これらすべてが、室町時代の画僧・雪舟によって設計された空間なのです。しかし、なぜ雪舟は京都ではなく、この山口の地で傑

## 京都に次ぐ文化都市への飛躍 戦国時代の駿府は、なぜ「京都に次ぐ文化都市」と呼ばれるまでになったのでしょうか。現在の静岡市中心部を歩くと、その答えの手がかりが随所に残されています。駿府城公園の広大な敷地、臨済寺の格式高い伽藍、静岡浅間神社の荘厳な社殿——これらは単なる観光地で