街を歩いて歴史を読む。地形・道・痕跡から、その土地の物語を掘り起こします。

二つの都を持った武家政権 南北朝期、足利氏は京都に幕府を置きつつ、鎌倉を関東統治の拠点として再編していきました。なぜ足利氏は、前政権である鎌倉幕府の都をそのまま引き継いだのでしょうか。そして、この政治的継承は鎌倉という都市をどのように変容させたのでしょうか。 鎌倉は、源頼朝以来の武家政権を象徴する都市でした。足利氏はその権威を受け継ぎながら、禅宗文化と武家の伝統を組み合わせた統治を展開しました。

松本城が守った信州の要衝——アルプスに囲まれた平城の戦略 アルプスの谷間に築かれた平城の謎 日本アルプスの山々に囲まれた松本平の中央に、黒い天守が威容を誇る松本城があります。山城が多く築かれた戦国時代に、なぜこの城は平地に築かれたのでしょうか。そして、なぜこの場所が信州の要衝として機能し続けたのでしょうか。その答えは、松本平の地形と、ここが複数の街道が交わる交通の要衝だったことにありました。 松本