街を歩いて歴史を読む。地形・道・痕跡から、その土地の物語を掘り起こします。

二つの都を持った武家政権 南北朝期、足利氏は京都に幕府を置きつつ、鎌倉を関東統治の拠点として再編していきました。なぜ足利氏は、前政権である鎌倉幕府の都をそのまま引き継いだのでしょうか。そして、この政治的継承は鎌倉という都市をどのように変容させたのでしょうか。 鎌倉は、源頼朝以来の武家政権を象徴する都市でした。足利氏はその権威を受け継ぎながら、禅宗文化と武家の伝統を組み合わせた統治を展開しました。

## ザビエルが見た豊後の可能性 1551年9月、フランシスコ・ザビエルが豊後府内の港に降り立った時、この地はまだ一地方都市に過ぎませんでした。しかし、ザビエルの眼には、この土地が持つ地理的優位性と、大友義鎮(後の宗麟)という若い領主の開明性が、日本におけるキリスト教布教の理想的