街を歩いて歴史を読む。地形・道・痕跡から、その土地の物語を掘り起こします。

## 石造りアーチが語る明治の意地 天城山隧道の前に立つと、まず目に飛び込んでくるのは荒々しく削り出された石の表情です。この隧道は単なる道路トンネルではありません。明治政府が国家の威信をかけて挑んだ、伊豆半島開発の象徴的な構造物なのです。 全長445.5メートル、高さ4.4メート

甲府盆地の南縁を流れる富士川を見下ろすと、富士川流域を見ると、武田氏が甲斐南部の境界防衛をどう考えたかを想像しやすくなります。富士山麓から駿河湾へと一気に駆け下る急流は、甲斐国と駿河国を隔てる天然の堀となり、同時に甲斐の経済を支える生命線でもありました。この川が持つ二面性こそが、武田氏の戦国統治を支えた地理的条件だったのです。 富士川の河岸段丘に立つと、その地形の要害性が実感できます。川面から30