街を歩いて歴史を読む。地形・道・痕跡から、その土地の物語を掘り起こします。

蛇行する川が決めた城の位置 仙台城跡から見下ろす広瀬川は、青葉山の麓で大きく蛇行しています。広瀬川と青葉山の地形は、政宗が仙台に城を築くうえで重要な背景の一つになりました。政宗がなぜ岩出山から居城を移したのか。その理由の一つとして、広瀬川が作り出した河岸段丘の地形が挙げられます。 慶長5年(1600年)、政宗は新たな居城として仙台を選びました。広瀬川に面した高所の段丘地形が、仙台城の立地を支えまし

英語教師が見つめた明治の地方都市 熊本城の高所から眺めると、城下町熊本の広がりを立体的に意識できます。漱石は1896年に第五高等学校の英語教師として熊本へ赴任し、ここで4年間を過ごしました。熊本での体験は、後年の作品を読むうえで重要な背景の一つです。 漱石が熊本で体験したのは、江戸時代の城下町の骨格を残しながらも、明治の近代化が進む地方都市の姿でした。熊本城を頂点とする武家屋敷群、その麓に広がる町